「2014大学読書人大賞」、『マリアビートル』(角川文庫)に
文・写真=新文化編集部
- 投票結果を発表するプレゼン者
5月11日、東京・神楽坂の日本出版クラブ会館で同賞の公開討論会が開かれ、大賞に伊坂幸太郎『マリアビートル』が選ばれた。同賞実行委員会、出版文化産業振興財団(JPIC)の主催。
「大学生にぜひ読んでほしい本」として選ばれた最終候補作5作を、大学の文芸サークル代表者5人がプレゼンした。大賞の『マリア~』は法政大学もの書き同盟の砂場花観さんが発表。同書のテーマ「人をなぜ殺してはいけないのか」について「いつの間にか腰を据えて読んでいた。こんな贅沢な時間の使い方が出来るのは今、大学生だけではないのか」とアピール。2位の『富士学校まめたん研究分室』(ハヤカワ文庫)と1ポイント差の僅差で、大賞となった。
6月下旬には、贈賞式と大賞の「マリア~」の著者、伊坂氏を招いてのトークイベントも行われる。