集英社、「傑作小説大全」全20巻で刊行へ

文=新文化編集部

創業90周年企画として、来年5月から刊行を開始する。冒険小説やハードボイルド、ホラーなど、エンターテインメント小説を中心に254編を厳選、全20巻で刊行する。編集委員は逢坂剛、大沢在昌、北方謙三、船戸与一、夢枕獏の5氏が務める。

「漂白と流浪」「追跡者の宴」「格闘者の血」など、各巻にテーマを設定。すでに井上靖「敦煌」、山田風太郎「甲賀忍法帖」、小松左京「エスパイ」、西村寿行「滅びの笛」、佐々木譲「ベルリン飛行指令」、花村萬月「なで肩の狐」、馳星周「不夜城」など、全ラインアップが決まっている。

7月31日に行った企画説明会で北方謙三氏は、「これはエンターテインメント小説の集大成。どれも小説に対する情熱が込められており、すべての作品が楽しめる。小説の面白さがはっきり分かるアンソロジーだ」と語った。予価本体2800~3200円、四六判ハードカバー。各巻568~672頁。

新文化オンラインへ

« 前の記事TOPバックナンバー次の記事 »