河出書房新社、「今、この国を考える」フェア第2弾
文=新文化編集部
12月上旬から賛同書店約200店で、選書フェア「今、この国を考える 『嫌』でもなく『秘』でもない未来をつくる」を行っている。これは、同社の若手4人が企画したもので、今年5月にも「『嫌』でもなく、『呆』でもなく」を行っていた。
第2弾の対象書籍は、同社が刊行する赤坂真理『東京プリズン』、石牟礼道子『蘇生した魂をのせて』、磯辺涼編著『踊ってはいけない国で、踊り続けるために』、北原みのり、朴順梨『奥さまは愛国』、相田和弘『熱狂なきファシズム』、スタンレー・ムリグラム、山形浩生訳『服従の心理』の6点。
さらに、フェアの趣旨に賛同した作家らが「今、読むべき本」を推薦している。賛同各氏とその推薦書は次の通り。
○あさのあつこ氏=辺見庸『記憶と沈黙』(毎日新聞社)
○朝吹真理子氏=ウィレム・ユーケス、長山さき訳『よい旅を』(新潮社)
○荻上チキ氏=田中宏『在日外国人 第三版~法の壁、心の溝』(岩波書店)
○國分功一郎氏=林健太郎『ワイマル共和国 ヒトラーを出現させたもの』(中央公論新社)
○鈴木涼美氏=速水健朗『フード左翼とフード右翼』(朝日新聞出版)
○豊﨑由美氏=フィリップ・ロス、柴田元幸訳『プロット・アゲンスト・アメリカ』(新潮社)
○中村文則氏=パク・ソンウォン、吉川凪訳『都市は何によってできているのか』(クオン)
○森絵都氏=森達也『誰が誰に何を言ってるの』(大和書房)
河出書房新社では現在も参加書店を募っている。