河出書房新社『新カラマーゾフの兄弟』を重版へ
文=新文化編集部
11月20日に発売された亀山郁夫氏の小説『新カラマーゾフの兄弟 上下』を各2000部重版する。重版分の出来日は12月16日。 同書は、亀山氏が、ドストエフスキーの長編『カラマーゾフの兄弟』の舞台を現代日本に置き換えて執筆した初小説。上下巻で1400頁を超える大書だが、都内の書店で品切れが相次いだ。河出書房新社によると発売2週間で消化率は20%ほどだという。亀山氏が翻訳した『カラマーゾフの兄弟』(光文社古典新訳文庫)と併売する書店も出てきている。
12月1日、東京・渋谷区の青山ブックセンター本店で、亀山氏は小説家、中村文則氏との刊行記念イベントに出席。ドストエフスキー作品の解釈やその生涯などについて意見を交わした。