地方出版社の文芸誌から17年ぶり芥川賞候補作

文=新文化編集部

  • 文学ムック たべるのがおそい vol.1
  • 『文学ムック たべるのがおそい vol.1』
    穂村 弘,今村 夏子,ケリー ルース,円城 塔,大森 静佳,木下 龍也,日下 三蔵,佐藤 弓生,瀧井 朝世,米光 一成,藤野 可織,イ シンジョ,西崎 憲,堂園 昌彦,服部 真里子,平岡 直子
    書肆侃侃房
    1,404円(税込)
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6月20日、日本文学振興会は第155回「芥川賞・直木賞」の候補作を発表。芥川賞では書肆侃侃房(福岡)の文芸誌「たべるのがおそい」に掲載された、今村夏子「あひる」が選出された。地方出版社が発行する文芸誌から候補作が選ばれるのは異例。1999年、第121回候補作の玄月「おっぱい」が掲載された「樹林」(大阪文学学校・葦書房)以来17年ぶり。
7月19日、東京・築地の新喜楽で選考会を行い、同日発表する。候補作は次の通り。

【芥川賞】
今村夏子「あひる」(「たべるのがおそい」vol.1)
高橋弘希「短冊流し」(「新潮」1月号)
崔実「ジニのパズル」(「群像」6月号)
村田沙耶香「コンビニ人間」(「文學界」6月号)
山崎ナオコーラ「美しい距離」(同3月号)

【直木賞】
伊東潤『天下人の茶』(文藝春秋)
荻原浩『海の見える理髪店』(集英社)
門井慶喜『家康、江戸を建てる』(祥伝社)
原田マハ『暗幕のゲルニカ』(新潮社)
湊かなえ『ポイズンドーター・ホーリーマザー』(光文社)
米澤穂信『真実の10メートル手前』(東京創元社)

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