「本屋大賞」に恩田陸『蜜蜂と遠雷』、累計50万部に
文=新文化編集部
4月11日、東京・信濃町の明治記念館で発表会を行い、「2017年本屋大賞」は『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)に決まった。幻冬舎が刊行した作品が選ばれたのは初めて。恩田氏は『夜のピクニック』(新潮社)で「2005年本屋大賞」を受賞。同一著者で複数回「本屋大賞」を受賞するのは初となる。また、『蜜蜂と遠雷』は今年1月に第156回「直木賞」を受賞している。幻冬舎は受賞を受けて同書を20万部(12刷)増刷することを決めた。累計部数は50万部に到達した。
発掘部門は、クリストファー・チャブリス、ダニエル・シモンズ著/木村博江訳『錯覚の科学』(文藝春秋)、翻訳小説部門はトーン・テレヘン著/長山さき訳『ハリネズミの願い』(新潮社)がそれぞれ選ばれた。