第52回書店新風賞、特別賞に『応仁の乱』
文=新文化編集部
12月12日、第52回「書店新風賞」を発表した。今回、同賞は該当作なしとなったが、特別賞に呉座勇一『応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱』(中公新書)を選んだ。該当作がなかったのは1989年の第19回以来、28年ぶり。中央公論新社の受賞は84年の吉本ばなな『つぐみ』以来、33年ぶり。
昨年10月に刊行された同書は、「昨年11月から1年間に発売された書籍が対象」という同賞の規定から外れるが、総務委員会の林田芳幸委員長(啓林堂書店)は「多くの書店スタッフから熱いメッセージや推薦文がたくさんあり、いまなお売れ続けていることから特別賞に選定した」と話す。
今回は、会員書店33法人のスタッフ422人から計461点の候補作がノミネートされ、上位10作品で2次投票を行った。同日開催した役員会で最終決定した。