文藝春秋・松井清人社長、図書館に「文庫貸出猶予期間」を再提案
文・写真=新文化編集部
- 文藝春秋・松井清人社長(左)と原書房・成瀬雅人社長
3月28日、松井社長は東京・千代田区で行われた第14回「千代田区立図書館×出版社情報交換会」で、図書館関係者に対して提案した。松井社長は昨年10月、全国図書館大会で、「文庫貸出をやめてほしい」と話したが、今回は「2、3カ月(貸出を)猶予してほしい」と、譲歩するかたちで提言した。
千代田区立図書館では以前にあった松井社長の発言を受けて、図書館員349人にアンケートをとり、当日はその結果を文面にして配布。司会進行を務めた原書房の成瀬雅人社長は、「文庫の貸出をやめるのは無理だが、貸出の猶予はできるという意見が数多くあった」と話し、驚きを露にした。松井社長と図書館の現場職員が、3時間にわたり意見を出し合った。