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【講談社】
宮城谷昌光
本体 各1,700円
2000/10
ISBN-4062103826
ISBN-4062103834
小園江 和之
評価:D
上下巻ありますが、両方に主な登場人物のリストと春秋時代の地図が付属しています。子産という昔の中国の偉い人のお話ですが、上巻は時代背景やら彼の生国の説明がほとんどを占め、似たような名前が次から次へと出てきて目が回りました。これを最初っから丹念に読もうとすると疲れちゃいますから、多少名前がごっちゃになっても構わず先へ進むようにすると意外に辛くありません。本格的に主人公が活躍しはじめるのは下巻に入ってからですが、感情移入しにくいキャラクターなので恬淡とした読み心地というか、時代絵巻を俯瞰しているようでした。結局、彼を重用した子皮という人物が天下一の宰相ってことなんですが、いずれにしてもこの人達の気働きはちょっとすごいです。
ちょっと長すぎるとは思いますが。
石井 英和
評価:A
やはり、「プロの仕事」に接するのは気持ちの良いものだ。中国は春秋戦国の世、中原にあって、二つの大国に挟まれ苦吟する小国、鄭。その宰相として、時代の改革者として、歴史に足跡を残した巨星の生涯を、父子2代に渡って描き出した力作。人間の偉大さ、卑小さ、その全てを呑み込み、太い線で描かれる古人たちのドラマ。苦境にあって「礼」を胸に矜持を守る姿も、また、互いを認め会った者同士の心の通い合いも、清々しい。堂々の「大小説」ぶり・・・などといろいろ言っているが、白状してしまえば私はこれまでこのジャンルを読んだ事はなく、「なるほど、これがオジサンたちのロール・プレイング・ゲームなのか」などとメチャクチャな事をほざきつつページを繰っていたのだった、初めは。
中川 大一
評価:C
何てややこしい名前の人たちなんだ。上が「糸言糸」で下が「木」とか、上が「火言火」で下が「又」とか。パソコンじゃ書けんぞ。その点俺なんて「中川大一」だよ。全部で11画しかない。とほほほほ。くだらない画数競争はさておき、春秋時代の中国が舞台の壮大な叙事詩。お手軽な娯楽ものではないことは確か。本に挿まれている地図・登場人物表と首っ引きで、人間関係と地理を頭に入れつつそろそろ読む。著者は始終原典に立ち戻り、ある種の想像=創造を自らに禁じて筆を進めている。何しろ、「架空の人名を用いない」方針をはじめに立てたそうだ。史実をして語らしむる。それだけに、作りものめいた伏線などはない。感じるのは、歴史がもたらす不思議な符合。ずっしりした読了感が胸に残ることは間違いない。
唐木 幸子
評価:A
晋と楚という二つの大国にはさまれた小国・鄭の賢父子/子国と子産の生涯を追っている。こういう時代の話は大国よりも、動きが早くて揺れも大きい小さ目の国の方が断然、面白い。
特に、人物にかかわる評価、考え方が大変に面白かった。陰謀や讒言に満ちた権力争いの中にあって、為政者に求められる洞察力と状況判断の素早さ、駆け引き、決断力、行動力、人望、引き際、等々、全てに現代社会にも通じる真理がある。私はサラリーマンを23年もやっているが、出来事の表裏に渦巻いているのは似たようなものだ。(塩漬けの刑に処したいような天敵もどうしたっているしなあ……)
もう少し女性が登場すれば彩りが出るのにお姫様はシャットアウトされている。高校時代に漢文が嫌いだった人は面白いとはまず思わないだろう。でも、下巻はだいぶ読みやすいから頑張って冬休みに挑戦してみる価値は充分にある。
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