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今月の新刊採点
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【文庫本班】2006年12月の課題図書
ジョナサンと宇宙クジラ
ロバート・F・ヤング (著)
【ハヤカワ文庫SF 】
税込840円
2006年10月
ISBN-4150115842
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
久々湊 恵美
評価:★★★★☆
とても心温まるエピソードが満載のSF短編集。
SFといってもファンタジックな要素がたっぷりと詰まっていて、読んでいるとホンワカしきます。
こういった雰囲気をもつ短編集は久しぶりに読んだ気がして、懐かしいような気持ちになりました。
どちらかというとスコシ・フシギ的作品が多いのも私好み!
どの作品も好きになってしまったのですが、特に気に入っているのは『リトル・ドッグ・ゴーン』というお話。途中まで、犬(のようなもの?)のかわいらしさにグッときちゃって。
どの作品も登場人物がちょっと悲しくなるような事件や出来事に巻き込まれたり、立ち行かなくなってしまう状況に身をおくことになってしまったり。
それでも、希望のようなものであったり、思いやる心であったりするものを忘れることなく抱いている。
いいもの読んだなあ。 また読み返そう。と思えた一冊です。
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松井 ゆかり
評価:★★★★★
これはかわいい!スペース・オペラ的な壮大なスケールの話もいいけれど、自分にとってのSFというのはこの短編集に収められているような物語だ。特に「九月は三十日あった」「ピネロピへの贈りもの」などのような、切ないながらもハッピーなエンディングといえる話。星新一氏の皮肉さが前面に出ていない作品もそうだし、乙一氏もときどきこんな感じの心温まる作品を書かれますね(いわゆる“白乙一”)。ジャンル的に苦手意識を持つ方も多いようだが、優れたSFには何をおいても人間(あるいは宇宙生命体)の心優しさが描かれなければならないというのが、僭越ながら私の持論である。
ロマンティックという言葉はこういう小説のためにあるんじゃないだろうか。解説で繰り返し言及されている「たんぽぽ娘」、ぜひ読んでみたい。
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西谷 昌子
評価:★★★★☆
寝る前に、一篇読む。次の日、また寝る前に一篇読む。……そうやって少しずつ読みすすめていきたい短編集だ。
SFだがそれほど難しい設定があるわけではない。少し皮肉が利いている一篇があったり、少し哀しい一篇があったり、暖かい気持ちになれる一篇があったり。共通しているのは、極上のワインを飲んだときのように、ゆっくりと味わい、楽しみ、満足することができるという点である(高いワインなど飲んだことはないが、イメージで書いている)。
解説の久美沙織氏も書いているように、この短編集はとても上品なのだ。だが、ちっとも鼻につかない。各作品ともとても完成度が高く、一篇一篇満足を与えてくれる。こんな短編集には滅多にお目にかかれないだろう。
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島村 真理
評価:★★★☆☆
ロマンチックなSF。甘ったるくて優しくて、でもちょっとした皮肉があったり、何でもなさそうで最後はゾッとさせたり。派手なアクションはありませんが、じっくりと読ませる。余韻に浸らせてくれる。いつもとは違うSFを楽しめました。
なかでもいちばん好きなのは「リトル・ドッグ・ゴーン」。瞬間移動ができる不思議犬、バー・ラグがたまりません。アル中の元俳優ヘイズと、酒場で働く元女優モイラが演じる「愛しのメアリ・ルー」に登場するのですが、ネボケまなこでも合図があればぴょんと現れるところなんて、かわいくていじらしくて。それが思わぬ悲劇を起こすのですけれど。知りたい方は実際に読んでたしかめてみてください。
心温まるけれど、甘いハッピーエンドだけでなくて、どこかせつない。甘さのなかに、ぜんざいに入れる塩みたいな不条理な悲しみがある、そんなお話たちです。
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浅谷 佳秀
評価:★★★☆☆
全体にやや茫洋として不思議な味のある作品が集められている短編集。『パンク侍〜』の後に読んだのは失敗だったかもしれない。宇宙クジラの体内に広がる世界を描いた表題作が『パンク侍〜』に出てくる条虫の腹の中の世界に変な感じで重なってしまい妙なことになってしまった。でも、その宇宙クジラが17歳の少女に擬人化されるところなど、面白い発想だと思う。ロマンチックな味わいがあって、私としてはこの作品が一番好き。
「サンタ条項」「空飛ぶフライパン」はコメディタッチの軽い小品といった感じ。
「いかなる海の洞に」は愛する女性がどんどん巨大化していくという切ない話で、どこか星野之宣の漫画を連想させた。他の作品では「ジャングル・ドクター」、「リトル・ドッグ・ゴーン」といった作品がお勧め。ただ文章は今ひとつこなれていない感じで、若干の読みにくさがあり、そのあたり好き嫌いが分かれる作品かもしれない。
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荒木 一人
評価:★★★★★
説明が必要が無い位の名作。古さを感じさせない叙情的でほのぼのとした御伽話の様なSF。分類上はファンタジーに入れても問題ない気がする。この分野が苦手と言う方にも是非御勧めの作品。詩人ロバート・フランクリン・ヤングは、アメリカを代表するSF作家のひとりに数えられる。1986年没。
表題を含む、短編9&中編1の十編が入っている。
ジョナサンと宇宙クジラ:恋愛なのか、魂の昇華なのか。
雪つぶて:少年の日は、遠い日の思いで。
リトル・ドッグ・ゴーン:ヘイズは、バー・ラグ(ぼろ雑巾)と名付けた犬と再起を図る。 他七編
1977年刊行の同作品の新装版。偶然、自宅に前刊行文庫本が在ったので、比べてみると、表紙のイラストが川原由美子氏から後藤啓介氏に代わった。川原さんの方が内容に合っている様に思うと言うのは贔屓の引き倒しで、実は単純に川原さんの方が好き。文字は新装版の方が大きく読みやすいので、とても良くなっている。ページ横の題も分かりやすく便利である。一家に一冊は欲しい作品。
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水野 裕明
評価:★★★★☆
その昔、SFマガジンに載っていたロバート・F・ヤングの作品を読んだ記憶がある。その頃はハードSFやニューウェーブなど面白くて、SFとはこんな小説と思い込んでいて、そこにヤングの作品が載っていて一読、なんじゃこれは!とすぐに読み飛ばしてしまった記憶がある。今、課題図書でまたヤングの作品を読んでみるとやっぱりSFとはちょっと違うかなぁ〜という気もする。今のジャンル分けでいうとファンタジー?ここで描かれている多くの未来の世界もどことなく古めいてしまい、時代遅れの感も否めないが、昔読んだときと比べると描かれている世界を非常に好ましく思ってしまう。舞台は未来だけどもそこに生きているのはやさしさにあふれた、古き良き時代の人たち。心温まる物語はSFとかミステリーとかの範疇を超えて、読む人を癒してくれるようだ。同じような表紙デザインの今月のもう一つの課題図書『移動都市』の次から次へと登場する人物たちが殺されたり傷ついたりする物語と比べると、その印象には雲泥の差がある。
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