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アナンシの血脈(上・下)
ニール ゲイマン(著)
【角川書店】
定価1890円(税込)
2006年12月
ISBN-9784047915343
ISBN-9784047915350
>> Amazon.co.jp
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川畑 詩子
評価:★★★★★
久しぶりに物語にわくわくする。お話の続きが気になって、「それでどうなるの?」「どうなったの?」と聞きたくなる感じ。
アナンシは神話や民話の中のトリックスター的な存在で、腕力ではなく言葉を武器に、とんちや機転で窮地から脱するヒーロー。でも現代のアナンシの息子は、自信が無くて冴えない青年。型破りな兄弟に出会ってからは、恋愛も仕事もおかしな風に転がっていき次々とアクシデントに巻き込まれていく。そんな彼が起死回生のためにもがきながら、少しずつ自分を解放し、父親や兄弟を受け入れていくプロセスは、縮こまっていた植物が水を得て生き返るようだ。自分を取り戻すという個人的なことと、世界を救うという壮大なスケールのことを同時にやってのける離れ業! しかもそれは冒険でありながら、破壊ではなく歌と蜘蛛の糸による修復なのだ。
抜けるような青空が広がるフロリダと、灰色の大都会ロンドン、そして魔術的な雰囲気の南の島とを自由に行き来しながら、いつしか私たちは世界の始まりの場にも足を踏み入れる。大昔、人が生きていくためには物語││自分と他人、そして自然界全てをお話にして語り伝えること││が必要だった。これは、そこに連なる物語だと思う。
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神田 宏
評価:★★★
父の葬儀で告げられたのは、いる筈の無い兄弟の存在だった。「もしあの子に会いたいんなら、クモにそ言えばいい。」と告げられた「ファット・チャーリー」は情けなさを絵に書いたかの様な優男。そんな彼の前に現れた兄弟こと「スパイダー」は、何と「チャーリー」とは似ても似つかぬいい男。行動派、皆から好かれる「スパイダー」に婚約者の「ロージー」まで寝取られるわ、会社の不正経理の汚名を被せれるわで、「チャーリー」の人生はめちゃくちゃ。「出ていってくれ、ぼくの人生からも、ロージーの人生からも」と泣き付いたのは4人のばあ様達にだった。明かされる父の物語。「アナンシ」は神の名で、父がその「アナンシ」だったと、神話と呪詛的世界が、おかしなユーモアを交えて家族の再生の物語を紡ぎだします。まあ、そこそこ面白いんだけど結局の大団円。どこかで読んだかのような既存の物語の焼き直しに見えなくもなかった。
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福井 雅子
評価:★★★
冴えない男チャーリーは、父親の葬儀に行き、長年近所に住む老婆から「父が神だった」と告げられる。それをきっかけに、スパイダーという名のチャーリーとは正反対の生き方の兄弟が現れて、チャーリーは婚約者を寝取られ、平和だった生活がめちゃくちゃになってゆく。やがて二人の対立と殺人事件とが絡んで話はとんでもない方向へ││。
現実と幻想が交錯し、現実の中にありえないことがどんどん入り込んでくるハチャメチャなストーリーだが、ユーモアたっぷりの語り口とテンポのよいストーリー展開で楽しく読ませてくれる。……が、大人のためのファンタジーとは言いがたいし、荒唐無稽なエピソードをつなぎ合わせたような展開に、少々ついていけない感じも残る。アフリカ神話の神アナシンを絡めてもう少し深みのある話を期待しただけにやや物足りなく感じてしまったが、エンターテインメント小説としては面白く読める。
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小室 まどか
評価:★★★★★
平凡でつまらないけどソコソコしあわせな人生を送っていたチャーリーは、父親の葬儀の日を境に、次々と信じられない出来事に見舞われる。なんと父親はアナンシ(アフリカ神話に登場するクモの神様)だったというのだ。突如現れた魅惑的な兄弟のスパイダーに、あれよあれよという間に家も婚約者ものっとられ、不幸のどん底に。さらに、その状況を打開しようとして恐ろしい罠にはまってしまう……。
まさに、現実を知りすぎた大人のためのファンタジー。冴えないチャーリーを取り巻く現実はあくまでドライに描かれ、われわれが生きている世界そのものだ。にもかかわらず、作者が巧妙に紡ぎ出す物語は、クモが張り巡らす見えない糸のように、知らぬ間に読む者の心を搦め取って、不思議な世界に連れて行ってくれる。子ども騙しではない遊び心に、胸が躍ること請け合いの一冊。なんとなく現実に疲れて自信をなくしている方、冒険の旅に出てリフレッシュしてみませんか?
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磯部 智子
評価:★★★
発売されてすぐ読んでいたので、今月課題になり読むのは2回目。プロットも結末も知っているはずだが、今回の方が様々な発見があり面白かった。随所にどこか進路を逸らす様な飛躍的な展開があり、それら全てが伏線として後からじわじわと利いてくる。神の血をひく正反対の兄弟、片方がもう一人の人生を脅かす? 縦横無尽な想像力で何の違和感も無いまま物語は変身を続け、とんでもないところにたどりつく。その一方で、全ての何か欠落した人間たちが、それでも前向きに生きていかなければならない人生に対するご褒美とも言うべき「ちょん切られたヒトデ」たちの成長小説にもなっている。ただ原作自体の荒唐無稽さなのか、YAを意識した翻訳の為か、読みやすい半面、人生に対する痛烈な寓意より、目の前の滑稽味の方が勝り、それを愉快と思うよりも物足りなく感じてしまった。
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林 あゆ美
評価:★★★★★
おもしろかった! 何もかも││神話、歌、ホラーにミステリ、ミステリ、ロマンス他もろもろ││入っているのに、それがごちゃごちゃせずに、最後はきっちりストンと落としどころにおちつくのだ。ありえないような設定ばかりで物語が進行するのに、いっこうに嘘くさくないのが不思議。ニール・ゲイマン、さすがだ。
さえない男、チャーリーにとってこの世でもっとも顔をみたくない人物である父親が亡くなったと知らされる。葬儀に出席して知らされたのは、父親の本当の姿と血を分けたきょうだいが存在すること。すでに母親はとうに亡くなっていて、チャーリーは、ふと、きょうだいを呼びよせてしまう。スパイダーという名のきょうだいは、チャーリーと見かけは似ていないのだけれど、他人から見るとそうではないらしい。次から次へと展開されるハプニングは、えー! えー! といちいち驚き、だからこそ、次におこることが楽しみになる。チャーリーのロマンスの行方、人でなしの上司、スパイダーの過去と未来。いやはや、アナンシはすてきだわ。
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