コラム / 高橋良平

ポケミス狩り その22(最終回) (2019年4月26日更新)

ポケミス狩り その22(最終回)

「「ディクスン・カー」の巻」

 江戸川乱歩氏が、日本の探偵小説界におけるジョン・ディクスン・カー受容に、多大な影響を与えた(神話化した?)といわれる「カア問答」を発表し...

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ポケミス狩り その21 (2019年4月25日更新)

ポケミス狩り その21

「「ヴァン・ダイン」の巻」

装幀・永田力 ----犯罪史は、情況証拠のために罪におちた無実のものの記録で満ちていると云ってもよくはないか。又、そうした場合の誤った証拠は...

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ポケミス狩り その20 (2019年3月1日更新)

ポケミス狩り その20

「「女には向かない職業?」の巻」

 大津波悦子・柿沼瑛子共著『女性探偵たちの履歴書(プロフィール)』(同文書院インターナショナル・1993年12月)の第Ⅰ章「女性探偵への道...

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ポケミス狩り その19 (2018年8月9日更新)

ポケミス狩り その19

「好評の新作の巻」

(左)装幀・上村経一、(右)カバー・河村要助 〈ある日、ぼくは仕上げたばかりの翻訳の原稿を早川書房の編集室に届けた。当時の早川書房の編集室...

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ポケミス狩り その18 (2018年1月12日更新)

ポケミス狩り その18

「ふたつの顔をもつ作家たちの巻」

 とある土曜日、紀伊國屋書店・新宿南口店の6F洋書フロア(現在のBooks Kinokuniya Tokyo)で〈Entertainment...

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ポケミス狩り その17 (2017年12月28日更新)

ポケミス狩り その17

「クロフツの巻」

装幀・浜田稔  何年か前のこと----消閑の気散じにと、隣室を埋めつくす本の山脈の一角をなすポケミス地帯から、気まぐれに『スターベル事件』...

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天下御免的断続SF話 極私的番外編 (2017年1月31日更新)

天下御免的断続SF話 極私的番外編

「父の本棚」

 初めて、父の本棚を覗いたのは、いつだったか。そのとき読んだ本のことは憶えているのに、時期はとなると、いささか漠然としている。  そこで久々...

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戦後日本SF出版史・補遺[横道篇] (2016年3月7日更新)

戦後日本SF出版史・補遺[横道篇]

「草下英明さんのこと」

〈本の雑誌〉2015年8月号の人気リレー連載「読み物作家ガイド」は、亀チャンこと亀和田武さんの「一九六五年の澁澤龍彦」で、過日、フムフムと読...

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ポケミス狩り その16 (2015年12月24日更新)

ポケミス狩り その16

「クレイグ・ライスの巻」

 毎日いつも一時間、本気で地獄を信じたくなるのだった。  ----あまりにも有名な『素晴らしき犯罪』の書き出しだ。  ポケミスから長谷川修...

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日本SF戦後出版史・脇道篇 (2015年8月13日更新)

日本SF戦後出版史・脇道篇

「ラヂオの時間(その2)」

装丁・間村俊一  ラジオのSFドラマについて、まとまって書かれた本は、ぼくの知るかぎり、探偵作家・川野京輔こと上野友夫氏の『推理SFドラマの...

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日本SF戦後出版史・脇道篇 (2015年8月6日更新)

日本SF戦後出版史・脇道篇

「ラヂオの時間」

 さる2月、TBSラジオの毎週日曜の夜9時からの30分番組、"聖教新聞プレゼンツ"《ラジオシアター/文学の扉》で、海野十三原作のラジオ・ドラ...

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ポケミス狩り その15 (2015年7月3日更新)

ポケミス狩り その15

「チェスタートンの巻」

装丁・伊藤悌三 〈深夜、純粋な気持になつて、探偵小説史上最も優れた作家は誰かと考えて見ると、私にはポーとチェスタートンの姿が浮かんでくる。こ...

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ポケミス狩り その14 (2014年10月24日更新)

ポケミス狩り その14

「シメノン選集の巻」

〈ジョルジュ・シメノンは、この2、3年来、英のグリーン、アンブラーと共に、広い意味のミステリー文学の中で、最も高く評価されている。現在フラン...

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ポケミス狩り その13 (2014年10月22日更新)

ポケミス狩り その13

「ハヤカワ・ポケット・ブックの巻」

 西荻に住んでいたある日、いつもの古本屋クルーズをしていると、森田書店の店先の廉価本台で、見知らぬポケミスの背文字が目にとまった。それが清...

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ポケミス狩り その12 (2014年10月20日更新)

ポケミス狩り その12

「日本作家の巻」

装幀・勝呂 忠  我が家にあるポケミス版『黒死館殺人事件』には、ノド近くに3か所、千枚通しであけたと思しき穴があり、さらに最終ページに「イワ...

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ポケミス狩り その11 (2014年6月3日更新)

ポケミス狩り その11

「“Interlude ”または、ちょいと一服の巻」

装丁・浜田稔 1955(昭和30)年6月発行、ガードナーの"ペリイ・メイスン"物7点めの『吠える犬』の巻末をみると、収められたポケミス目録が...

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日本SF戦後出版史・枝篇 (2014年4月30日更新)

日本SF戦後出版史・枝篇

「〈話の特集〉——1966〜1969  あるいは、原宿発カウンターカルチャー・マガジンと小松左京」

 中学1年の春休み前に、"セミ・クラシック特集"の〈S−Fマガジン〉1965年4月号を買ったのが始まりで、ずぶずぶ溺れてSFファンになった...

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天下御免的断続SF話 その2 (2014年4月3日更新)

天下御免的断続SF話 その2

 2月に入ってすぐ、解説を執筆したアーサー・C・クラークの『宇宙のランデヴ−[改訳決定版]』(南山宏訳/ハヤカワ文庫SF)の献本が届く。  ...

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ポケミス狩り その10 (2014年3月18日更新)

ポケミス狩り その10

「ロスマクの巻」

 ぼくが、ロスマクことロス・マクドナルドに接したのは、ずいぶん遅い。 "ハメット=チャンドラー=マクドナルド"を正統ハードボイルド派(スク...

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ポケミス狩り その9 (2014年2月10日更新)

ポケミス狩り その9

「チャンドラーの巻」

装幀・勝呂 忠  初めて読んだチャンドラーの作品は『長いお別れ』だった。大学1年の夏休み、なんとなく入会したふたつのサークルのうち、SF研究...

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ポケミス狩り その8 (2013年6月5日更新)

ポケミス狩り その8

「アンブラーの巻」

装丁・永田力  いまもう、なかば忘れられた作家だけれど、"文学的スパイ小説の先駆者"エリック・アンブラー(1909〜1998年)もまた、いわ...

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ポケミス狩り その7 (2013年4月24日更新)

ポケミス狩り その7

「クイーンの巻」

装幀・浜田稔  かの有名な"読者への挑戦"のページに出会ったのは、小学校の図書室にあった、あかね書房版の『エジプト十字架の秘密』であった。同...

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ポケミス狩り その6 (2013年4月10日更新)

ポケミス狩り その6

「クリスティーの巻」

装幀・中根良夫  音羽館の店先の均一本で入手した児玉清さんの増補版『寝ても覚めても本の虫』(新潮文庫・07年2月刊)を読んでいたら、こんな...

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ポケミス狩り その5 (2013年4月1日更新)

ポケミス狩り その5

「ハメットの巻(2)」

『悪夢の街』装幀・勝呂忠  それから30年後の1961年1月10日、肺癌のためにハメットは亡くなる。享年66。 〈ご存じのように、ハメットは...

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ポケミス狩り その4 (2013年2月13日更新)

ポケミス狩り その4

「ハメットの巻(1)」

「これはあなたが持っていたほうがいいから、さしあげます」  ある日、石上三登志さんから、なんの前ぶれもなく、2冊のペーパーバックをいただい...

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ポケミス狩り その3 (2012年11月30日更新)

ポケミス狩り その3

「ウールリッチ/アイリッシュの巻」

装丁・浜田稔 1958年7月 再版(初版55年3月)  A〈夜はまだ宵の口だつた。そして彼も人生の序の口といつたところだつた。甘美な夜だつた...

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ポケミス狩り その2 (2012年7月4日更新)

ポケミス狩り その2

「E・S・ガードナーの巻」

装幀・上村経一  まずは、恒例(?)のお詫びと訂正から。  毎年、黄金週間に開かれる「SFセミナー」。その合宿の企画もすべて終了した深更、一...

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ポケミス狩り その1 (2012年4月27日更新)

ポケミス狩り その1

「ミッキー・スピレインの巻」

日本出版共同[ミッキー・スピレーン選集]装幀・永田力装幀・浜田稔  ご存じ、"ポケミス"の記念すべき第1弾、整理番号101 は、ミッキー・ス...

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天下御免的断続SF話(番外篇) (2012年4月23日更新)

天下御免的断続SF話(番外篇)

「ポケミス狩り 」

前説──最初からお詫びと訂正なのだ  いつものこと、とはいえ、じつにウカツでありました。本誌4月号の早川書房特集の下準備で、資料ファイルを読...

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天下御免的断続SF話 その1 (2012年2月3日更新)

天下御免的断続SF話 その1

 本誌連載の下調べのために、〈S−Fマガジン〉のバック・イシューをパラパラめくっていたら、1964年8月号の「てれぽーと」欄に、こんな投書が...

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本格宇宙小説作家第一号・瀬川昌男さんのこと (2011年11月1日更新)

本格宇宙小説作家第一号・瀬川昌男さんのこと

 思うところあって、新聞をとるのをやめたのは、吉祥寺に住んでいたころだから、もう四半世紀も前になる。新聞を読まないからといって、とりあえず...

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もっとスペースを!──あるいは、戦後SF出版史番外篇(後篇) (2011年8月25日更新)

もっとスペースを!──あるいは、戦後SF出版史番外篇(後篇)

 もうひとつ、愛聴していたのが「燃える水平線」だ。こちらは、打って変わって舞台はパプア・ニューギニア。主人公の少年を含む探検隊は、大洞窟を発...

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もっとスペースを!──あるいは、戦後SF出版史番外篇(前篇) (2011年8月24日更新)

もっとスペースを!──あるいは、戦後SF出版史番外篇(前篇)

 アナログ放送停波のひと月ほど前、突然、テレビがオシャカになった。  事の次第は、以下のごとし。  なんの番組だったか忘れたが、夜の時間帯、...

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