父親へのプレゼントは「女物のチビT」がウケる？～『負けない技術──20年間無敗、伝説の雀鬼の「逆境突破力」』

　父の日や誕生日など、日ごろの感謝の気持ちを込めて贈る父へのプレゼント。父親にあげたいプレゼントランキングではネクタイやポロシャツが上位をしめていますが、去年あげたし、過去にあげたしでネタも尽きた...。そんな人は「女物のチビT」をプレゼントしてみませんか？　さらにそのチビTを着た写真を送ってもらうっていうのはいかがでしょうか。

　実は「父親への新しいプレゼント」としてチビTをオススメしているのは裏麻雀界で20年間無敗という伝説の雀士・桜井章一さん。本書では、そんな百戦錬磨の中で感じた｢負けない｣とはどういうことか、「本当の強さとは何か」を語っています。

　まずは本書を読む前に表紙の桜井さんを見てください。眉間にしわを寄せて、タバコの煙をくゆらせながらこっちをじっと見ています。おそらく大抵の人が想像する雀士そのものではないでしょうか。では、なぜそんな強面の桜井さんがチビTをオススメするのでしょうか。

　冗談のように感じられますが、桜井さんはこれで｢一度築いてしまった親子の利口ぶった壁を壊すことができる｣と言います。「利口ぶった壁」とは「給料が上がりました」「出世しました」などと｢子どもがよくなったら、私も喜ぶ｣という光景。それがチビTを送って、父親から写真を送ってもらうことで、そういう機会を設けてくれた子どもに感動し、また体を張って恥ずかしい写真を送ってくれた父親に対して子どもも感動するそうです。
　
　実際に桜井さんの主宰する「雀鬼会」で実行したところ、たくさんの写真が子どもの元へ送られてきたそう。中には「ありがとう」という言葉も添えられて。

　このプレゼントをあなたの父親がどう受け取るか心配な人もいるでしょう。それならば本書も一緒にこっそり机の上へ。桜井さんが｢まぁ、お父さん。まずはこれを読んでくださいよ｣と言わんばかりに、あなたの父親をじっと見てくれるでしょう。そしてお父さんも｢自分もちょっと着てみるか｣と思うはず。なにせ、この桜井さんさえも塾生からもらったチビTを喜んで着たのですから！