神様がひとつ願いを叶えてくれるとしたら?~『キラークエスチョン』

キラークエスチョン (光文社新書)
『キラークエスチョン (光文社新書)』
山田玲司
光文社
693円(税込)
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 中学生や高校生のころ、ヤンキーに憧れた時期ってありませんか。髪を染めたり、授業を抜け出したり、大人に反抗したり、盗んだバイクで走り出したり...? 男子なら「自分もちょっとやってみたい」と、女子では「なんかカッコイイ」と恋心を抱いた人もいたでしょう。でも、一体何をきっかけに話しかければ良いのか困りますよね。下手なこと言ったら、キレられそうだし...。

 しかし、そんな時は「お腹空いてませんか?」と切り出すのが一番と漫画家の山田玲司さんが言っています。代表作に「ゼブラーマン」などがある山田さんは、チベットの高僧から歌舞伎町のホストまで、世界で最も多種多様な人に話を聞いているひとりでもあります。そんな山田さんに言わせれば、相手と自分の違いを探すのではなく基本は「同じ人間なのだから」主義でいけば共通の話題は幾らでも見つかるとのこと。

 だからもしも「お腹が空いてない」と言われてしまっても落ち込むことはありません。「喉は渇いていませんか」とか「寒くないですか」とか、共通の話題はいくらでもあります。まぁ、ヤンキーには「空いてるから金くれ」って言われてしまう危険性もありますが。

 他にもテッパンネタとしては「好きな人の話」。更に先輩風を吹かせてくる地元系、体育会系などには「先輩、今まででいちばんの無茶ってなんすか?」と舎弟のように武勇伝を聞いてあげると喜ぶなど、数々の質問術を著書『キラークエスチョン』で披露しています。

 ちなみに最強の質問は「神様がひとつ願いを叶えてくれるとしたら、どうしますか」。「何でも欲望が叶ってしまうわけだから、その人があからさまに分かってしまう恐ろしい質問」なのだとか。さぁ、あなたなら何て答えます?

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