日本のサッカーの偏差値は?~『日本サッカー偏差値52 』
- 『日本サッカー偏差値52 (じっぴコンパクト)』
- 杉山 茂樹
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2010年に南アフリカで開催されるサッカーワールドカップで、ベスト4を目標にしている岡田ジャパン。その日本代表チームの選手が、アジア予選を突破した試合後に着用したTシャツのメッセージを覚えているだろうか?
"世界を驚かす覚悟がある。"
サッカーの魅力の一つに「番狂わせの多さ」が上げられる。前評判の実力通りの結果に終わることが、サッカーほど少ないスポーツはない。試合内容が4:6であっても、スコアレスドローということはよくあるし、劣勢だったチームが勝利することも。史上最大の番狂わせとしては、1994年のアトランタオリンピックの日本対ブラジル戦がある。シュート数は日本の4本に対してブラジルは28本。7倍のシュートを浴びた日本が勝利したのだ。
ただし、そうそう起こらないのも「番狂わせ」。来年、南アフリカで日本サッカー代表は、この番狂わせを一度だけではなく、数回起こす必要がある。なぜなら、日本代表のサッカー偏差値はたったの52なのだから。
サッカー偏差値とは、ベストセラー『4-2-3-1 サッカーを戦術から理解する』の著者・スポーツジャーナリストの杉山茂樹氏が「戦術」をはじめ「監督」や「選手」などその国を取り巻くサッカー要素から総合的に評価した独自の数値。ちなみに詳しく偏差値をみていくと、戦術=49、監督=50、選手=54、メディア=50、ファン=53、審判=49、クラブチーム=52、協会=52、サッカー用語=49となっている。もしこの数値が正しければ、本大会までに少しでも偏差値を上げなければいけない。そうしないとベスト4はおろか、世界を驚かすことなく、帰国の便に乗ることになる。