だいぶ調子に乗っていた清原~『反骨心』

反骨心 (角川oneテーマ21 A 103)
『反骨心 (角川oneテーマ21 A 103)』
清原 和博
角川書店(角川グループパブリッシング)
740円(税込)
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 例え野球が好きでなくとも、清原和博を知らない人はいないでしょう。

 小学生の頃から、ズバ抜けて身体も野球の技術もハイレベルだった清原。PL高校時代も甲子園で活躍し注目されていました。プロ一年目も希望の読売ジャイアンツには入団できなかったものの、西武ライオンズに入団し活躍。あまりに恵まれた才能からか、だいぶ調子に乗っていたようです。

 フェラーリを購入。門限破りも上等。年俸のかなりの分が、罰金に回されていたといいます。それでも「罰金なんて、なんてことない」と思える額の給料をもらっていたんだからうらやましい限り。「遊ぶだけ遊んで試合ではしっかりしっかり結果を出すことがプロであり、男の生き方だと思っていた」んだとか。確かに、「仕事ができる男は遊びもできる」とはよくいったもので、これ、案外間違っていないかもとも思います。

 ただヒドイのは、あいさつにきた新米記者に対し「生意気な顔をしている」と手渡された名刺を目の前で破ったというエピソード。その記者、どんだけの顔をしていたのか、ちょっと気になります。

 ジャイアンツ時代から"番長"が定着した清原ですが、誰よりも「チームプレーを知っている選手」と巨人の原辰徳監督は彼を称賛しています。こんな肉食男子が見せるギャップに、私たちは惹かれてしまうのでしょうか。

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