失恋した男性が部屋で元カノを想うとどうなる?~『所さんの目がテン!試してわかった超常識 オモシロ実験集』

所さんの目がテン!試してわかった超常識 オモシロ実験集
『所さんの目がテン!試してわかった超常識 オモシロ実験集』
日本テレビ放送網
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 日本テレビ系列で放送されている『所さんの目がテン! 試してわかった超常識』は、ツマラナイ常識を科学的に実験してオモシロ超常識を発見する情報番組。

 「人は心が寂しいと、寒くなったように感じるのはなぜ?」という実験では、つい最近、彼女と別れたばかりの寂しい男性を使って実験。まず、自分で一番心地よいと思う室温にエアコンで調整してもらいます。そのまま30分間、部屋でぽつんと過ごしながら、大好きな魚の図鑑を見た場合と、ふられた彼女の写真を見て、寂しさと向き合いながら過ごす場合とで、快適と感じた室温に差があるかを調べました。

 魚の図鑑を見てすごした場合は20.8度。対して、ふられた彼女の写真を見て過ごした場合は、すぐにエアコンを入れて、室温はぐんぐん上昇し、30分後にはなんと25.1度まで達しました。
 
 同じ実験を、ちかごろ愛犬を亡くした女性でも行ったところ、趣味のタロットをして過ごした場合よりも、愛犬の写真を見て過ごした場合の方が、心地よいと感じる室温が高いという結果に。

 なぜ、心の「寂しさ」と体の「寒さ」が同調するのでしょうか。心理学の専門家によると、やはり人間は寂しいと心理的に寒く感じてしまうとか。これはどうやら生まれつきというわけではなく、経験から生まれた反応ではないかといわれているようです。例えば赤ちゃんのとき、お母さんから離れると寂しいと同時に寒さを感じます。こういった経験の積み重ねで、「寂しい」という感覚が「寒さ」を連想させるようです。

 寒い冬に人肌恋しく感じたり、失恋することでよりいっそう冬の寒さが身にしみたりといった現象は、単なる気のせいではないようです。では、逆に暑い夏はふられても乗り切れるということでしょうか(笑)。
 
 その他にも、「鼻の穴はなぜふたつなのか?」「別腹は実在するのか?」など、様々な実験を行っています。放送1000回を記念し、選りすぐりの39個の実験が本になりました。童心にかえって楽しく読める一冊です。

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