メールはお笑い芸人くらいがちょうどいい~『たった1通で人を動かすメールの仕掛け』

たった1通で人を動かすメールの仕掛け (青春新書PLAY BOOKS)
『たった1通で人を動かすメールの仕掛け (青春新書PLAY BOOKS)』
浅野 ヨシオ
青春出版社
1,000円(税込)
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 パソコンを使って仕事をしている人であれば、毎日1通は送っているであろう"メール"。でも、あなたが送ったメール、相手は本当に読んでいると思いますか? 返信がなかなか戻って来なかったり、何度もメールしているけど、いつまで経っても他人行儀なままだったり。そんな不安や戸惑いは誰もが経験したことがあるはず。

 メールでのコミュニケーションをきっかけに、わずか1年半で100人を超えるビジネス著作家や有名起業家との交流を実現させ、遂には自著の出版まで果たしてしまった浅野ヨシオ氏は、メールで人生を大きく好転させた"メール成功者"。彼は自著『たった1通で人を動かす メールの仕掛け』のなかで、「送信するメッセージの表現を過剰(オーバーアクション)にする」ことの大切さを強く訴えている。

 モニター画面に映し出される文字を読むという行動は、TVを見る行為と近く、"読む"というよりはむしろ"眺める"。TVでお笑い芸人が必要以上にオーバーアクションをするように、メールの文章も必要以上にテンションを上げて書かなければ感情が伝わらないのだそうだ。ちょっと恥ずかしいなぁ、と思うくらいがちょうどいい。実際、おおげさなリアクションをされて嫌なことって、ほとんどないですよね。

 例えば「すごいですね」という気持ちを伝えたければ、「○○さんは本当にすごい人だと確認しました!」と言い切るくらいで、ようやく相手の印象に残る。もっと相手に自分の気持ちを伝えたければ、"すごい"という言葉を使わず、「昨日の商談、資料も完璧だったし、わかりやすい説明だったね」など具体的にほめてあげることができればベスト。そんなことわかってるよと言う人でも、「自分が言われてうれしい言葉」を5分以内に30個書きなさいと言われると、達成できる人は5%未満なんだとか。

 こうした大小の"メールの仕掛け"を身に付けた途端、28年間彼女がいなかったにもかかわらず、3カ月で彼女を見つけて結婚(しかも2回)まで手に入れた浅野氏。ビジネスはもちろん、婚活にもメールは役立つことを、身をもって実証しています。

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