相手に「YES」と言わせる方法~『「人たらし」のブラック交渉術』
- 『「人たらし」のブラック交渉術―思わずYESと言ってしまう魔法の話術』
- 内藤 誼人
- 大和書房
- 1,365円(税込)
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ビジネスの世界では、道徳を踏み外したことをしていない限り、「ズルイ」と言われるのは「賢い」と同義語。
アメリカの説得研究者ケビン・ホーガンが紹介する「催眠言語法」をご存知でしょうか? 簡単な催眠による誘導法で、相手にYESを言わせたい時には、首をタテに振りながら質問。そうすると、相手も首をタテに振ってくれるというもの。逆に、相手に拒絶させたい時には、首をヨコに振りながら質問します。
「ひとつだけ聞きたいんですけどいいですか?」(ゆっくり首をタテに振りながら)
「ええ、いいですよ」(相手もつられて首をタテに降る)
「そんなにお奇麗ですと、お化粧の必要もありませんよね?」(ゆっくり首をヨコに振りながら)
「そんなことありませんよ」(相手もつられて首をヨコに降る)
「では、その美容法をうかがいたいのですが」(ゆっくり首をタテに振りながら)
「ええ、いいですよ」(相手もつられて首をタテに降る)
首をうまく使うことによって、動作の力を借りれば、誘導する力を強めることができるそうです。聞くところによると、女性を口説くのがうまい男性は、首をタテに振りながら「電話してもいいよね?」「今度は2人でデートしてくれるよね?」と質問しているといいます。
よくある交渉の教科書では誠実さや率直さ、相手への思いやりなどが懇々と説かれていますが、『「人たらし」のブラック交渉術』では、「ずる賢い」テクニックが満載。正直さが不要であると主張しているのではなく、正直さを装うことが大切だと紹介されています。
もし、あなたが「バカ正直」な人だったら、ぜひ一読の価値ありです。