上司は銀行だと思え?~『一流の部下力』

会社でチャンスをつかむ人は皆やっている!一流の部下力
『会社でチャンスをつかむ人は皆やっている!一流の部下力』
上村 光弼
ソフトバンククリエイティブ
1,500円(税込)
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 あなたにとって上司とはどのような存在ですか?

 メンタル&コミュニケーションコーチの上村光弼氏によると、一流の部下は上司のことを「銀行機能」としてとらえているそうです。つまり、人、モノ、金、情報、時間など、自分の仕事をスムーズに行うための経営資源を引き出すための銀行。

●人=社内メンバー、社外取引先、自分がもっていない人脈など
●モノ=場所、机、電話、PC、ファイル、キャビネット、車など
●金=仕事を受けるための予算、自分の給料など
●情報=社内外の情報、表に出てこない情報(ある人の性格や行動パターンなど)、ノウハウなど
● 時間=業務遂行、情報収集、会議などの時間、特に制限時間

 これらはすべて「重要な経営資源」です。なぜなら、これらはあればあるほど、仕事がやりやすくなるから。逆に、これらが不足すればするほど、仕事がやりにくくなります。そして、その経営資源の審査・決済権限を持っているのが上司です。だから、一流の部下は、できるだけ「自由」に「たくさん」経営資源を引き出せる関係を構築しようとします。

 では、上司から経営資源を自由にたくさん引き出すためには何が必要なのでしょうか?

 答えは、「上司からの信用・信頼の獲得」です。

 銀行の取引は「信用・信頼に基づく取引」です。「信用・信頼できる人ならば貸す、そうでなければ貸さない」という単純な方程式で成り立っています。そして、「信用・信頼」を積み重ねると、「好きなだけご用意しますよ」となります。このプロセスは上司・部下の関係の場合でも同じ。だからこそ、「まず上司の信頼を獲得して、自由に人、モノ、金、情報、時間を使わせてもらえる関係を作ろう」と考えるのが、一流の部下力なのです。

 居酒屋で愚痴っているだけでは、仕事環境は簡単には変わりません。一流の部下を目指して明日から動いてみませんか?

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