あなたのお子さんの給食は大丈夫？～『変な給食』

　エクレアパン。白菜のクリーム煮。黄桃ヨーグルトがけ。牛乳。

　この乳製品漬けの献立は何かというと、2007年11月12日に東京狛江市の学校で、実際に出された給食。カルシウムが不足すると子どもが"キレる"と報道されたことがありましたが、すべてのメニューを乳製品だらけにするのは、極端すぎる気もします。

　また、大阪府の高槻市の学校では、黒糖パン、桜エビのかきあげ、みそ汁、牛乳といった献立がありました。かきあげ、みそ汁ときて、なぜご飯じゃないのでしょう。黒糖味のパンをみそ汁で流し込み、油まみれのかきあげを牛乳で流し込むような給食では、子どもたちの味覚の発達に障害がでるのではないかと心配になってしまいます。

　さらに、埼玉県の志木市では、きつねうどん、いちごむしパン、牛乳という日が。お昼時のコンビニで、カップ麺、菓子パン、ペットボトルを手にしている若者の味覚の原点は、このような給食にあるのではと思うくらいに野菜の量が少ない･･･。何よりもいちご味とうどんだしは合わないと気がしませんか？

　一ヶ月の献立のなかにハンバーガー、ホットドック、ピザ、ラーメン、菓子パンなど、ファストフードがあふれ、ご飯とみそ汁のセットといった献立がほとんどない現在の給食を広く伝えるべく、ベストセラー『粗食のすすめ』の著者である幕内秀夫氏が、『変な給食』で総勢73点の全国の"ユニークな給食"を紹介しています。成人病の低年齢化、むし歯、アレルギー、肥満、非行、学力低下、運動能力低下、キレる...。もしかしたらさまざまな問題解決の前に、学校給食を改善すべきなのかもしれません。