小松左京氏『空中都市008』が声優とコラボ。iPadアプリに
『日本沈没』などで知られる小松左京氏。同氏の『空中都市008-アオゾラ市のものがたり-』が、声優とコラボしたオーディオビジュアルノベルとして、iPad専用のアプリになった。現在、App Storeで配信されている。
『空中都市008』は、1968年に月刊PTAで連載が開始され、1969年に講談社から刊行されたSF児童文学作品。科学技術の発達した21世紀の「アオゾラ市」を舞台に、都市生活基盤や、交通手段、宇宙旅行など知恵と希望にあふれた未来像が描かれており、一時期、ノーベル賞受賞の田中耕一氏の愛読書としても話題になった。
同作品は、登場人物の台詞が声優によって読みあげられるだけでなく、シーン別にBGMが流れるなど、電子書籍ならではの魅力が搭載されている。それだけでなく、NHK放送時に主題歌を歌った中山千夏さんが、初音ミクとコラボして生まれたテーマソングを歌い、小松氏のボイスコメントなども収録されている。また、小説を読む習慣が無い人も簡単に楽しむことができる、オーディオビジュアルノベルのiPad用の初タイトルとしても注目の作品となっている。
価格は600円だが、発売1か月の間は350円で購入することができる。子どもが楽しむのはもちろんのこと、大人が童心に戻ることができるアプリとして、幅広い層の購入が予想される。