角川グループとニコニコ動画が業務提携
10月28日、角川グループホールディングスと動画配信サイト「ニコニコ動画」を運営するドワンゴが、各コンテンツ事業の提携を行うことを目的とした、包括業務提携をすることを発表した。
角川グループは来年4月から電子書籍配信サービス「Book☆Walker」を開始する予定。ここで購入した書籍をニコニコ動画の電子書籍ビューア(仮称:ニコニコビューア)で閲覧できるようにする。
また、ニコニコ動画内に角川グループの公式チャンネルを設置。映画やアニメなど映像分野の人気コンテンツが配信されるほか、将来は「ここでしか見ることの出来ないオリジナルアニメ」の製作、配信も視野に入れているという。
さらに、ニコニコ動画で活躍している優秀なクリエーターを発掘、育成することも予定している。運よくヒットメーカーになれば、グループ企業の強みを生かし、書籍化、コミック化される可能性も。またそこから映画化、アニメ化という道も夢ではない。
角川書店のスニーカー文庫、アスキー・メディアワークスの電撃文庫と、ライトノベルの分野で角川グループは抜きんでた存在感を見せている。『涼宮ハルヒの憂鬱』『とある魔術の禁書目録』など人気作品が多数アニメ化されているが、ニコニコ動画と提携することで若い購買層をさらに取り込むことを目指しているようだ。
このところ大手出版社がネットビジネスに本格参入しているが、今回の提携は角川グループの積極的な姿勢を示したニュースと言える。