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オールド・ルーキー
【文春文庫】
ジム・モリス
ジョエル・エンゲル
定価 620円(税込)
2002/12
ISBN-4167651270
池田 智恵
評価:C
一度は諦めた大リーガーへの夢を、35歳にして叶えた男の実話を書き下ろした、「アメリカンドリーム」体現の本です。
本書の主人公であるジム・モリス氏の人生は不運と不幸に彩られていました。両親に誠実に愛されていなかった、3人目の子供が出来たときに怪我をして病院に運ばれた…等々。それに圧殺されることなく、幸運な偶然をしっかりつかんで実力で夢を叶えたジム氏の人生には感服いたしますが、それはそれとして、本書はそんなに面白くはありませんでした。読後感が読む前に抱いていた印象とあまり変わらなかったので。イメージ通りの物語を味わいたい方なら問題ないとは思いますが、そうでなければちょっと物足りない感が残ると思われます。
延命 ゆり子
評価:C
この本は映画化されるそうだが、多分映画のほうが感動するような気がする(身も蓋もないですが)。ジム・モリスという人がやってのけたことというのは確かにすばらしいことで誰にでもできることじゃない。夢を追い続ける男。35歳。3人の子持ち。大リーグに挑戦。影で支える妻。自分の可能性を信じなきゃダメ!ビバ!夢と希望!てな感想を期待されているのであろう。しかし、これがまた、全然伝わってこないんです。むしろ話が自慢げで、言い訳が多く、結構色んな人の悪口をさりげなく書いている。はっきり言って私はこのジムが嫌いだ。そもそも前半部分のジムの青年期の話が長すぎるのだ。この話は子供たちとのふれ合いが一番のポイントであろうはずなのにそこはサラリと流しているのが勿体無いと思う。しかし、この本を一冊読むよりもジム・モリスの実際のプレイを見たほうがよっぽど心をうたれるのかも知れぬ。事実を言葉にすることの難しさを感じた本でした。
児玉 憲宗
評価:B
三十五歳、三人の子持ちにしてメジャーリーガーの夢をかなえた男の物語である。とはいうものの正直いって、最年長ルーキー誕生は「偉業」ではあるが「奇跡」とはいえない。生まれつき片腕のない投手や、どうしようもないほど鈍足にもかかわらずホームラン世界記録を塗りかえたスラッガー、パワーはないがとにかく野手と野手の間にボールを落とすのが抜群にうまい東洋から来た好打者。枠に収まらない個性派が集まるのがメジャーリーグであり、メジャーリーグとはそういう夢のあるところである。高校野球の弱小チームに「夢をあきらめない」ことを教え、コーチとしてチームを優勝に導いたこと、家族から受けた愛と家族への思いやりがいくつもの難関を乗り越える上で原動力となったこと。この二つこそがまぎれもなく、ジム・モリスが生んだ奇跡である。彼の生んだ結果よりも彼のまわりで繰り広げられた過程こそが、語り継がれるべき事実であり、彼の決め球“ドリーム・ボール”なのだ。
鈴木 崇子
評価:B
人はいくつになっても夢を追っていいのだと思わせてくれる一冊。
夢をあきらめた元プロ野球選手・妻子有りの男が、35歳にしてメジャーリーグにデビューを果たしたその半生記。いくつもの偶然や一見不運とも思える人生の成り行きが主人公を桧舞台へと導いてゆく過程は、ドラマチックで華々しい物語かと思えば、意外と地味である。不仲な両親や妻との葛藤、少年時代からの精神的な鬱屈を抱えたままの孤独感などが描かれていて、主人公は自分のことを冷静に客観的に捉えているのが伝わってくる。「脳みそがまるで子供なみの連中」が軽々と昇格を重ねてゆく一方、うまくいかない自分の人生にやりきれなさを感じる彼には、多くの人が共感を覚えるのではないだろうか。
主人公の粘り強さか、運の強さか、それとも夢の方で彼を見放さなかったのか。そんな風にも思えてくる、感動的な物語。
中原 紀生
評価:D
感動を誘うには、その物語が実話である必要はない。よくできたフィクションにこそ、純粋な感動が宿っている場合が多いことくらい、小説読みならだれでも知っている。この、いかにもプロのゴースト・ライターの筆を思わせる読み物風の「自伝」には、平凡な男のありきたりな半生の記録が、たった一度の奇跡の出来事によりかかって綴られている。その「奇跡」にしてからが、これぞアメリカン・ドリームと、メディアによって増幅され、大量消費された物語なのだから、それを実地に体験していない者に言わせれば、So What? ──まあ、そんな意地悪な見方をせずに、もっと大らかになってもいいとは思うけれど、ちょっとばかり忙しく体調不良のなか、時間をやりくりして読んだものだから、少し八つ当たり気味の感想です。
渡邊 智志
評価:C
感動のストーリー・感動しなければ不感症だ…、とレッテルを貼られてしまいそうですが、特に感じるモノがありませんでした。すごさが伝わってこないんです。大リーガーになるのがとても大変で、しかも前例のない高年齢でのデビュー、そこに至るまでの苦難の道のりは素材としては充分興味深いのに、読み物として抑揚がなくて退屈です。ライターが書いたからでしょうか。メンタルな部分で苦痛を感じた過去の描写が被害者ぶりすぎているから、ちょっと鼻につきます。とはいえ、運動神経に優れていた幼少の頃を回想し、堂々と胸を張って自慢しているのは小気味良いです。自信と自慢をてらいなく言ってのけるのはアメリカ人の国民性ですか。事実は誇張されているのかもしれませんが、一芸に秀でて自信を持つことで能力が更に伸びていく過程は、プラス思考の教科書みたい。リアルタイムで本人の活躍を目にしていれば、もう少し感情移入できたのかもしれません。残念。
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