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あとがき大全
【文春文庫】
夢枕獏
定価 790円(税込)
2003/1
ISBN-4167528088
池田 智恵
評価:C
あとがきはぬるい。原稿料が出ないんだから、ぬるくならないはずがない。あとがきだけを集めたこの本も、当然ぬるい。だが、ぬるいのは別に悪いことではない。それはそれでぬるさゆえの面白さというのもある。問題はそこではない。
読む前から予期していたことだが、この本は夢枕獏ファン以外にはそんなに面白くない。つまらないとは言わないが、そこそこしか面白くない。おそらく夢枕ファンであれば、まえがきを記した北上次郎氏のように楽しく読めるのだろう。私も松尾スズキと内田春菊のネット日記(日記とあとがきはまた違う媒体だが・・)は熱心に読めた口だから、「ファンならすごく楽しい」というのは何となく分かる。けれど、そういう本はやっぱりファン以外にはそれほど楽しくないのである。
延命 ゆり子
評価:A
ただのあとがきではない。これは、書くということを生業に選んだ男の、覚悟の書である。「才能なんてその人を食い潰すだけよ」と言ったのはよしもとばななだが、夢枕獏は才能を凌駕する意思を持っていた。書きたいから書く。何故書くのか、書くことで何を得られるのか、それを知るために書く。書くことで何かに復讐するように書く。ただ書きたい。言い訳はしない。盗作されても、どんどんやれと言う。そのパワーに驚く。書くことイコール生きること。そのカッコよすぎる男の生き様を、彼はあとがきで爆発させていたのだ。作家として生きてゆくというのは並大抵のことではないのだなあ。そのプロ根性に感動いたしました。
児玉 憲宗
評価:A
「あとがき」は言わば“おまけ”みたいなものである。“付録”みたいなものである。
そう思っていたのだが、少なくとも夢枕獏さんの「あとがき」は“おまけ”でも“付録”でもなかった。これだけでもう立派な作品である。叱られることを恐れず言うなら、時には、本編よりも読ませる。著者から送られた読者への熱い熱いメッセージだからそう感じるのだろうか。
「この物語は絶対におもしろい」。他の誰でもなく著者自身からこういった言葉を聞いて読まずにいられようか。「つい筆が滑ってしまったのだった。かんべんしてください」と言われて許さずにいられようか。
こうして夢枕さんとわたしはこのユニークな「あとがき」を通して“ただならぬ仲”になっている。
中原 紀生
評価:A
なんの自慢にもならないけれど、私は夢枕獏の小説を一冊も読んだことがない。本書を読み終えたいまも、「この作者の小説を猛烈に読みたく」(北上次郎氏)なったわけではない。そんな私が言うのだから間違いない。この本は掛け値なしに、すこぶる滅法面白い。──『陰陽師』をめぐる岡野玲子さんとの対話や、本書にも出てくる中沢新一さんとの掛け合い、旅のエッセイなど、ときおり目にする発言や文章を読んで、この人はただ者ではないと思っていた。その片鱗は、はじめての本(『ねこひきのオルオラネ』)のあとがきのうちに既にくっきりと刻印されていた。「山と宇宙とは同質で、宇宙は神と同質である。そう気がついたら、なんだみんな山ではないか、そう思った」。「…写実[リアル]をつきつめた果てに、ふわっと幻想空間があらわれる…。もし、現代のファンタジイが生まれるとすれば、そういう方法によってだとぼくは思う」。夢枕獏は「物語」というものの実質を身をもって知っている。混沌のなかの原理、自然と身体と「表現」との関係を精確に見すえている。やはり、この人はただ者ではない。
渡邊 智志
評価:B
あとがき先読み派か否か。…断然「あとがき先読み派」。どうせすぐに内容を忘れちゃうし、犯人知ってても犯人当てられないんだから、この本を通読した後でも、今後ずっと夢枕獏の作品をたっぷり味わえるでしょう(まだ一作も読んでないんだから恥じるべきですが…)。日記の覗き見みたいな雰囲気で、ちょっと気恥ずかしい独特のノリ。好きな子の気を惹こうとして手を尽くして遊ぶ初恋の文通みたいで、なんだか照れ臭くなってきました。意味不明のところもたくさんある。キャラクターへの思い入れはすごいと思う。年月を経て若さゆえの気負いやひとり相撲が薄れ、成長していく様子が垣間見える。…テンションの高さとはしゃぎっぷりはあまり成長していないか。でも読者へのサービス精神が噴出してるんだからこれはこれでいいんだよな、あとがきをひとまとめにした時点で同じような調子になっちゃうんだから。自作を褒めすぎるのも少し鼻につく。でもそれが快感!
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