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夜明けの街で
東野 圭吾(著)
【角川書店】
定価1680円(税込)
2007年7月
ISBN-9784048737883
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
小松 むつみ
評価:★★★☆☆
「不倫するやつなんてバカだ」と思っていたはずの渡部だが、職場の新人派遣社員・秋葉と深い関係になってしまう。秋葉にはミステリアスなところがあり、渡部はますます惹かれていく。家庭の幸福は維持したい、でも秋葉との関係ももちろん続けたい。どうしようもない(けど、ありがち?)ジレンマの中で……。
僭越ながら、東野氏にしては人物に深みが感じられず、不倫という、氏にしては珍しい設定ながら(だからか?)、うわすべりしている。結末は、意見が分かれるところだろうが、心理的には納得できるが、トリックとしては★ふたつというところ。
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川畑 詩子
評価:★★☆☆☆
不倫や恋愛の、はからずも滑稽な面が浮き彫りになって身につまされる。
主人公「僕」の幼稚さに最後までイライラさせられた。雰囲気に流されて不倫相手に離婚をほのめかすなんて不用意だし、家族を傷付けていると悩むものの、どれだけ真剣にとらえているのか、ポーズにしか見えなかった。
物語の軸となる殺人事件と、この恋の顛末が一つにまとまる様はスリリングだったし、展開は予想外だったとはいえ、彼にとって都合よく収束したみたいで不満が残る。「最善は尽くしたが、仕方がありませんでした」的ご都合主義というか。
彼は、奥さんに対して妻や母としては申し分ないのに、と心で詫びながら不倫を続ける。そして、もう女としての魅力を感じないのだという。あるいは彼の友人が言うに、結婚して炊事洗濯の面倒は見てもらえるが、失う物は大きかったと。さて、妻に求めるものやイメージは人様ざまだと思うが、ではここでいう妻とは、家をフィールドにする自分専属の家事担当者なのだろうか?……本筋とは別のところで鼻息が荒くなってしまい、どうも後味悪し。
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神田 宏
評価:★★★☆☆
建設会社のサラリーマン渡部は「不倫するやつなんて馬鹿だと思っていた」という家庭を持つまっとうな夫であり、父であった……はずなのだが、派遣社員である秋葉とあれよあれよというまに不倫関係に、「クリスマスイブは君と一緒にいる。」と渡部。「本気で言っているの?」と秋葉。「本気だ」。「もし冗談なら、とんでもなく悪質だよ。でも許してあげるから、冗談なら冗談と今すぐにいって」。「冗談なんかじゃない。」「そんなこといわれたら期待しちゃうじゃない」……って昼ドラかい?と思うようなベタな展開。このベタさ加減に食傷し、おえっ!ってな具合になりかけたとき、そこは売れっ子の著者のこと、秋葉の過去にある殺人事件を通じての大どんでん返し。その手管のあでやかさに、してやられたと思うもつかの間、食傷気味のもたれた胃には秋葉の意趣返しに更なるえずきを感じてしまう有様。うっぷ。でも、渡部よあんたの認識は間違ってやいなかった。あんたが一番「馬鹿」である。今、流行の強い女性にしてやられた。ああ、女性上位時代よ。と嘆息しつつ、またえずきが、うっぷ!
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福井 雅子
評価:★★★★☆
平和で幸せな家庭を持つサラリーマン渡部が、職場に派遣社員としてやってきた秋葉と不倫の恋におちる。やがて秋葉が時効目前の殺人事件の容疑者であることがわかり、恋人は殺人者かもしれないという事実と、家庭をとるか不倫の恋をとるかの迷いで、渡部の想いは揺れる。
不倫を題材にした恋愛小説は数あるが、いけないと知りつつ惹かれて行く気持ちや、妻子と愛人の両方に後ろめたいと思いながらもどうにもならない気持ちを、これほどリアルに詳細に表現した作品にはなかなかお目にかかれない。東野圭吾の筆力あってこその作品である。その上、東野氏の本領を発揮した本格ミステリ仕立ての筋書きも楽しめ、普通の恋愛小説にはない「一粒で二度おいしい」作品である。これを、「一粒で二度おいしい」と感じるか、「東野圭吾の本格ミステリのスケールが半減だ」と感じるかは読者の好みで分かれるかもしれないが、実力ある大作家の新境地への挑戦に、私は拍手を贈りたいと思う。
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小室 まどか
評価:★★☆☆☆
建設会社の主任をつとめる「僕」は、「不倫する奴なんて馬鹿だ」と思っていたハズが……。しかも、道ならぬ恋に落ちた相手は、時効間近のある事件の関係者だった。
元々好きなジャンルではないので滅多に読まないが、なんでこう、男性作家の描く「不倫モノ」って、表層的・自己中心的になりがちなんだろうか。東野圭吾、おまえもか……(ガク)。さすがに話運びはうまく、するすると読めてしまうのだが、男女の恋愛に必然性や説得力を持たせる作家かと思っていたので、「僕」と「秋葉」が惹かれあう理由が全くといっていいほど伝わってこないのが拍子抜けだ。かつ、事件のほうもそれほどリアリティも緊迫感もなく、オチは意外といえば意外だが、恋も謎解きも盛り上がっているのは「僕」だけなんじゃ? といった感じ。
もっとおもしろいものが書けただろう、という意味で辛口の採点だが、典型的な不倫男のパターンをたどる「僕」を揶揄するような番外編「新谷君の話」は小技が効いていたので、★おまけ。本編でも最も魅力的なキャラが「新谷君」だったと思う。
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磯部 智子
評価:★★★☆☆
今まで独特の粘着質に乗り切れなかった東野作品、今回はいつも以上に甘い甘い不倫の話。もちろん、それだけでは終わらないのだが、前半、幸福な家庭があり「不倫するやつなんて馬鹿だ」と思っていた主人公・渡部と、謝ることが出来ない「金持ちの娘」秋葉が深みに落ちていく過程など、双方とも潜在的にキッカケ待ちのヤル気満々の男女であり、高い垣根を乗り越えたとはとうてい思えない。その為、後々関係を脅かすことになる、一方が時効目前の殺人事件の容疑者であるという刹那的葛藤の伏線には成り得ない。作家の読ませる上手さは否めないが、「この恋」に対する、どこか覚めた気持ちはずっとつきまとい、誰が犯人かと言うミステリとしての結末も、意外なようで読めていた中途半端なものだった。そして「不倫」に対する羨望と悪意の「番外編」は、人間の怖さより情けなさが勝り、いやいや、もしかしてそれこそが作家の意図なのかと思いながらも、もやもやした消化不良は解消されなかった。
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林 あゆ美
評価:★★☆☆☆
不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた僕が、その馬鹿な奴の仲間入りをする。愛人の女性には、いわくありげな過去があり、僕もその過去の事件に少しずつ足を踏み入れていく……。
自分だけは大丈夫なんてことはないよな、と思う。それでも、そう思ってしまう心理をきれいにひもときながら、馬鹿馬鹿馬鹿になっていくのが止められない。浮気じゃなくて、ほんの遊び心じゃなくて本気になっていく恋の愚かさにしみじみしてしまう。僕を助ける仲間達の友情にも。そして不倫で終わらせずにひとひねりあるストーリー展開に、ハラハラ度はページを繰るごとに高まり最後までひっぱる。パタパタと話が収束していくラストはほっとするような、もの足りないような。
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